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ちゃーりーの「どっからでもかかってきなさい」

ジャイアンだとしても、映画版です

今世代シーケンサ

もう次世代って感じではないですね。ちらほらと論文を探したり、データベースをうろうろしていると、とんでもない規模の大規模配列解析データがぼんぼん落っこちているのが分かる。遺伝子の配列を決めて博士号を取得できた時代は遠く、もはやマイクロアレイさえ古い感がぷんぷんで、いち実験の規模は大きくなるいっぽうだ。

 

大規模解析なんて、読めば良いんじゃん、楽じゃん、という意見をきかなくもないのだが、これ、実験として相当難しいんである。多くのステップとファクタが絡むので、条件検討が容易ではないわりに、条件が大事である(当たり前だ)。また、その条件は、どうやって解析するのか?というところをしっかりとプランニングしたうえで決めていかないと、大量のゴミデータを得てしまうことになる。ひとたびうまくいってしまえば(つまり、良いシグナルノイズを得られれば)、大量のコントロールを得ることができて、バイアスがより少ない実験結果を観察することができる。何か処理して、わあ、この遺伝子の発現が動いたよ、とPCRで言われても、全部で何個動いたうちのひとつなの、変化の度合いはランキングでどのくらいなの、それら考え合わせて、これはdirectなのindirectなの、みたいなことを考えることができるようになるわけだ。大振り実験に見えて、細心の注意と観察眼、計画能力が必要とされる、もっとも難しいタイプの実験だと思う。

 

なんでこんなことぶちぶち書いているかというと、セルラインを変えたらうまくいかなくなったんである(涙)。こんな実験簡単だよ、と、あんまりうまくいくので思うようになっていたのだけれど、初心を取り戻した次第。。。

 

プラス、凄まじい規模でこういう解析をやってどんつか物事を明らかにしていくグループがいるわけだが、彼らは、いろいろ揶揄されるのを聞くが、やっぱりすごいと思う。あの大船に僕という小舟(筏?)でどう対抗していくのか、否、サイエンス界で同じだけの重要性を出せるのか、というのは挑戦だ。でも、歴史上、小舟が大船を打ち負かした(しつこいけど、勝負ではないんだけど(笑))例はいくらでもあるのだ。

 

重要性で思い出したけど、研究者ノックアウト、っていう話がある。僕をノックアウトしたらこの発見とそれに続くこの流れはなかった、と言われるような研究者になりたいものだ。現状、僕はただのnobodyだ。